廬山雲霧(2023年8・9月のお茶)

お茶会、勉強会で使用のお茶をご紹介します。お茶のプロフィールの確認にご活用ください。

◆ろざんうんむ

茶類:緑茶
品種;群体種(在来種)
産地:江西省九江市

廬山雲霧は世界遺産である江西省九江市廬山周辺で生産されています。釜炒りで乾燥した炒青緑茶です。このお茶も献上茶として生産されていました。
廬山は雲や霧の多く発生し、1年のうち200日近く観測されるとのこと。 春の訪れが遅いため、お茶の芽吹きも遅く、4月下旬から5月上旬がシーズンです。 そして、この新芽の時期が最も霧の多い頃であるため、雲霧茶の独特な品質が生まれる、とされています。

廬山という地名の「廬」とは小屋のことで、仙人になるために修行した山であり、仙人の家のある山という意味です。

濃い緑色ですが、白毫も見られます。葉っぱは大きめの印象。

下投法でお湯を入れて、1分ほどおいた状態です。

葉底(茶殻)を見ると、芽も葉も含まれていることがわかりました。

なごやかにお茶勉強会5

8月の勉強会は緑茶の会でした。7月はアクシデントにより実施できず、久しぶりの開催となりました。 朝から豪雨が降ったり止んだり。足元の悪い中、集まっていただきました。

はじめは水出しアイスティーを。「九曲紅梅」という浙江省の紅茶です。「九曲」は福建省武夷山にある九曲渓という川の名前から取っています。福建省の茶師が19世紀の中頃に浙江省に移り住み、紅茶を作りはじめたそうです。小葉種の紅茶なので渋みは少ないです。

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ほっこり茶作り体験会へ

4月29日、お茶作り体験会へ行ってきました。
場所は、奈良県の東吉野村。

桜の咲く頃、久しぶりに吉野に花見に出かけたところだったので、あまり遠いと思わずに出かけましたが、連休初日の高速道路はやっぱり渋滞でした。

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3月のお茶会ふり返り

約1年ぶりに日本茶のお茶会を実施しました。前回はオール烏龍茶でしたが、今回は緑茶あり、紅茶あり、烏龍茶あり。日本茶の品種といえば「やぶきた」ですが、最近流行のシングルオリジン茶を色々な品種、茶類で飲み比べてみました。

お茶を選定しているうちに、ご紹介したいお茶がどんどん増え、なんと8種類。これでも絞ったんです。

どれもお茶の名前の中に、品種名が入ってます。

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なごやかに中国茶教室1

1月26日より、名古屋市の生涯学習の仕組みのひとつである「なごやか市民教室」の講師を務めさせていただいております。

大寒波襲来とはいえ、当日は快晴。前後の日が降雪だったのでラッキーでした。久しぶりに大人数の講座でやや緊張しながらも、まさに「なごやか」に1回目を実施できました。

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7月のお茶会ふり返り

四川省産のお茶を集めたお茶会を行いました。

四川省といえ麻婆豆腐などの辛い食べ物や、成都のパンダ基地などのイメージかもしれませんが、実はお茶処なのです。
野生の茶樹ではなく、人工的に茶樹を栽培した最初の場所とされ、そのことから茶文化発祥の地であると宣言しています。

四川省はチベットにお茶を運んだ茶馬古道の起点でもありますので、本来は蔵茶(チベット用に作られた黒茶)を飲みたいところですが、調達の都合で提供できませんでした。それでも、緑茶、ジャスミン茶、黄茶、紅茶とバラエティーにとんだお茶会となりました。

碧潭飄雪・・峨眉山の緑茶を原料としたジャスミン茶

竹葉青・・峨嵋山の明前緑茶

蒙頂黄芽・・新芽だけを使用した黄茶

四川高山紅茶・・蒙頂山の高山地帯で栽培された紅茶

竹葉青と蒙頂黄芽は今年の新茶です。

7月も皆様の感想はレーダーチャートで表示します。

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6月のお茶会ふり返り

緑茶の新茶を4種類、飲み比べしました。上海のロックダウンのせいで、今年はもう新茶は入手できないかと思いましたが、なんとか開催できてよかったです。

漓江毛尖
恩施玉露

獅峰龍井

太平猴魁

漓江毛尖・・景勝地、桂林の近くで作られた頭春茶

恩施玉露・・中国ではレアな蒸青緑茶

獅峰龍井・・有名産地、獅峰の龍井茶

太平猴魁・・安徽省黄山産、独特な形状

すべて明前茶(二十四節気の一つ清明(せいめい)の前に茶摘みをしたもの。今年の清明は4月5日でした)です。

恩施玉露は蓋碗で、それ以外の3種類は耐熱グラスや茶海に直入れで飲みました。
今回は試験的に、ご参加者の皆様が感じた味や香りの印象をレーダーチャートで表示します。

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