なごやかにお茶勉強会5

8月の勉強会は緑茶の会でした。7月はアクシデントにより実施できず、久しぶりの開催となりました。 朝から豪雨が降ったり止んだり。足元の悪い中、集まっていただきました。

はじめは水出しアイスティーを。「九曲紅梅」という浙江省の紅茶です。「九曲」は福建省武夷山にある九曲渓という川の名前から取っています。福建省の茶師が19世紀の中頃に浙江省に移り住み、紅茶を作りはじめたそうです。小葉種の紅茶なので渋みは少ないです。

特級 黄山毛峰

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十大銘茶に数えられる有名な緑茶です。参加者の印象は次のとおりでした。

優しい甘みを感じます。花のような清らかな香りでした。2煎目は少し渋みが強くなり味がしっかりしてきました。

ガラス茶海 120ml、湯温 90度 お茶2g 、硬度50程度のミネラルウォーター使用

龍井茶

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中国緑茶の代表である龍井茶。これは九曲紅梅と同じ原料で作られたものです。同じ原料でも全く異なる味と香りを飲み比べしました。

茶葉が浸る程度にお湯を入れて香りを聞くと、なんとも甘い香り。クリームのようなクッキーのような香りを感じました。飲んでみると香りに反してしっかりした渋みがあり、すっきり。「辛口の日本酒ような」との形容がありました。渋みを好ましく思う人たちでしたので、おいしく飲んでいただいたようですが、お湯の温度は控えめにした方が飲みやすいと思います。

ガラス茶海 120ml、湯温 90度 お茶2g 、硬度50程度のミネラルウォーター使用

手工 蒙頂甘露

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お湯の上から茶葉を投入してもすぐに茶葉が沈んでいく様子は、他のお茶とは大きく違いました。うぶ毛が茶水に浮いているのがわかります。旨み甘みを感じます。香りも優しい。

ガラス茶海 120ml、湯温 90度 お茶2g 、硬度50程度のミネラルウォーター使用

手工 蒙頂石花

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蒙頂甘露と同じ原料で作ったお茶ですが、形も香りも全く異なりました。香りは草のような、いぐさのようなちょっと生っぽい感じで、たたみの和室を想起させます。少し寝かせたほうが美味しくなるのかもしれません。

ガラス茶海 120ml、湯温 90度 お茶2g 、硬度50程度のミネラルウォーター使用

お茶請けは差し入れいただいた落雁。朝顔、青紅葉など季節感のあるお菓子でした。甘さ穏やかでお茶の香りを邪魔しません。

ところで

今回のお茶よりずっと下のランクでしたが、中国に住んでいた時には黄山毛峰を日常的に飲んでいました。中国には高価でなくても美味しいお茶がある、と教えてくれたお茶です。
産地に近い安徽省黄山は「黄山を見ずして山を見たというなかれ」と言われる有名な観光地。水墨画に描かれるような切り立った山とそこにかかる霧。仙人が住んでいそうな風景を眺めながら、細い歩道を進んでいくのですが、私が訪れた時は人が多すぎてまともに歩けない状態でした。中国語でいう「人山人海」です。
先日もワイドショーで、黄山の観光客が混雑で苛立ったのか、登山用のポールで前に並ぶ人を叩いている光景が映っていました・・・ってお茶とは関係ない話でしたね。

来月もまだ暑いでしょうから、白茶で涼んでから黄茶でほっこりしようかと計画中です。

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