10月のお茶会振り返り

随分と涼しくなりました、季節は巡り、おせちのカタログが届き、年末も意識し始めるこの頃です。

10月は白茶を2種類と、黄茶を2種類お飲みいただきました。

白茶は体を冷やすと言われていますので、今の時期にはそぐわないと思われますが、長い時間を経た白茶は体を冷やすわけではありません。そんな話をエクスキューズにさせていただきました。

そして、参加者Yさんにお茶淹れをお手伝いいただきながら進めていきました。

そして、今回のラインナップは・・

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なごやかにお茶勉強会6

9月の勉強会は白茶と黄茶の会でした。9月末だというのに、当地の最高気温33℃!白茶を飲むにはピッタリとは思いますが、熱いお茶に汗が止まりませんでした。今回はメンバー全員出席で、久しぶりの再会にテンション上がりましたが、タイムスケジュールはタイト。飲んでいただくお茶が多すぎましたね。

まずは、白茶、黄茶とはどんなお茶か、という説明を聞いていただいてからお茶を飲みます。

今回のラインナップは・・

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蒙頂黄芽(2023年9・10月のお茶)

お茶会、勉強会で使用のお茶をご紹介します。お茶のプロフィールの確認にご活用ください。

◆もうちょうこうが

茶類:黄茶
品種;群体種(在来種)
産地:四川省 雅安市 蒙頂山

緑茶の製造に悶黄(もんおう)という工程を加えたものが黄茶です。製造過程で茶葉を蒸らして黄変させ、葉緑素やポリフェノールなどの成分の変化をもたらします。お茶によって悶黄のやり方は異なります。

蒙頂黄芽の場合は殺青(酵素を熱で失活させる工程)の後、少しずつ紙に包んで温度を保ちながら1時間ほどを置きます。茶葉の温度が下がったら再度加熱し、もう一度紙に包んで1時間ほど。その後、さらに茶葉を加熱して布などをかぶせ、3〜4日保温して悶黄させます。最後に乾燥させて完成です。

ほとんど芽の部分だけ。うっすら黄色を帯びています。

蓋碗で淹れた茶水。水色は淡いです。

葉底(茶殻)。小さな芽だけのお茶です。

霍山黄芽(2023年9・10月のお茶)

お茶会、勉強会で使用のお茶をご紹介します。お茶のプロフィールの確認にご活用ください。

◆かくざんこうが

茶類:黄茶
品種;群体種(在来種)
産地:安徽省 六安市 霍山県

緑茶の製造に悶黄(もんおう)という工程を加えたものが黄茶です。製造過程で茶葉を蒸らして黄変させ、葉緑素やポリフェノールなどの成分の変化をもたらします。お茶によって悶黄のやり方は異なります。

このお茶の場合は殺青(酵素を熱で失活させる工程)の後、90度〜100度に熱しては火から下ろして冷ますことを2度行います。冷ます間に茶葉を布で覆って蒸らしていきます。この間に茶葉が黄色を帯びてきます。最後に乾燥させて完成ですが、緑茶に比較して時間も手間もかかっています。

うぶ毛が少し見られます。芽だけでなく葉もついています。

蓋碗で淹れた茶水。水色は非常に淡いですが、味はしっかり。

葉底(茶殻)。一芯一葉の開いていないものが多いですが、一芯二葉もいくつかあります。

7月のお茶会ふり返り

四川省産のお茶を集めたお茶会を行いました。

四川省といえ麻婆豆腐などの辛い食べ物や、成都のパンダ基地などのイメージかもしれませんが、実はお茶処なのです。
野生の茶樹ではなく、人工的に茶樹を栽培した最初の場所とされ、そのことから茶文化発祥の地であると宣言しています。

四川省はチベットにお茶を運んだ茶馬古道の起点でもありますので、本来は蔵茶(チベット用に作られた黒茶)を飲みたいところですが、調達の都合で提供できませんでした。それでも、緑茶、ジャスミン茶、黄茶、紅茶とバラエティーにとんだお茶会となりました。

碧潭飄雪・・峨眉山の緑茶を原料としたジャスミン茶

竹葉青・・峨嵋山の明前緑茶

蒙頂黄芽・・新芽だけを使用した黄茶

四川高山紅茶・・蒙頂山の高山地帯で栽培された紅茶

竹葉青と蒙頂黄芽は今年の新茶です。

7月も皆様の感想はレーダーチャートで表示します。

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