10月のお茶会振り返り

随分と涼しくなりました、季節は巡り、おせちのカタログが届き、年末も意識し始めるこの頃です。

10月は白茶を2種類と、黄茶を2種類お飲みいただきました。

白茶は体を冷やすと言われていますので、今の時期にはそぐわないと思われますが、長い時間を経た白茶は体を冷やすわけではありません。そんな話をエクスキューズにさせていただきました。

そして、参加者Yさんにお茶淹れをお手伝いいただきながら進めていきました。

そして、今回のラインナップは・・

白毫銀針

お茶の詳細はこちらをご覧ください。

昨年生産された白茶です。今回は大きめの茶海に茶葉とお湯を入れて浸出させました。

あっさりとしており、渋みはありません。新しい白茶ですと草っぽい青っぽい香りがあり、お嫌いな方も多いのですが、1年以上経過しており、そのような香りは感じませんでした。もっと時間を置いて、茶葉の変化する様子を確認したくなります。

白豪銀針はエルメスのカフェで、茶葉の様子を楽しみながら飲めるという話が出ました。素敵な茶器と雰囲気で飲んだら、より美味しく感じるのでしょうね。

白毫銀針の皆さまのお気に入り度は 平均4.8/10 でした

ガラス茶海 130ml、湯温 85度 お茶3g 、硬度50程度のミネラルウォーター使用

白牡丹餅

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蓋碗で淹れました。Yさんは蓋碗を扱うのは初めてだそうですが、驚くほどお上手。全くお湯をこぼさず、余裕の表情でした。以降、この日はずっとお茶を淹れていただきました。餅状に固まったものを崩したので大きな塊りもありましたから、一度洗茶しました。

この白牡丹は緊圧されてから5年ほど経過しておりますので、甘さが強くなっています。

皆さまの白牡丹餅のお気に入り度は 平均5.8/10 でした

蓋碗 110ml、熱湯 洗茶 お茶5g 、硬度50程度のミネラルウォーター使用

蒙頂黄芽

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小さな芽の部分だけでできた黄茶。芽の繊細さを味わいます。一煎目の茶水には産毛が浮いていました。

飲んだ後の余韻が強く感じられ、高級感を味わいました。

皆さまの蒙頂黄芽のお気に入り度は 平均5.8/10 でした

蓋碗 110ml、熱湯 お茶5g 、硬度50程度のミネラルウォーター使用

霍山黄芽

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芽だけではなく、葉も混じった黄茶です。悶黄が浅いので蒙頂黄芽よりも緑茶的な味わいでした。

緑茶的、といいながらも渋みや苦味はあまり感じられません。黄茶は飲む機会が少ないのですが黄茶でも茶種によって(あるいは生産者、製造方法によって)、味わいの違いがあることは感じていただけたでしょうか。

皆さまの霍山黄芽のお気に入り度は 平均6/10 でした

蓋碗 110ml、熱湯 洗茶 お茶5g 、硬度50程度のミネラルウォーター使用

以上4種類に加えて、白茶という名前を持つ緑茶「安吉白茶」と、黄茶という名前を持つ緑茶「縉雲黄茶」もお飲みいただきました。

やはり、先月のお茶勉強会に続き「縉雲黄茶」のお気に入り度が一番高かったです。自然な旨味のおいしい緑茶です。

今回のお茶請けはNさんが作ってくださったアーモンドのクッキー。ただ、お菓子を作ってくださるかどうかの確認ができておらず、川上屋の栗きんとんも用意してしまい、盛りだくさんになってしまいました。

他には、富山県朝日町のバタバタ茶を体験してこられたCさんより、伝承館がどんな雰囲気だったのか聞かせていただきました。

バタバタ茶は後発酵茶で、普洱茶と同じカテゴリー。鍋で煮出し、専用の茶筅で泡立てて飲みます。地元のお年寄りが伝承館に集まってバタバタ茶を点て、飲みながらおしゃべりされているそうです。お茶が憩いのツールとして利用されているのは素晴らしいと思いますが、バタバタ茶がいつまで存続できるかは未知数。

まあ、集まってお茶を飲んでおしゃべりしているのは、私たちも同じですけどね。

バタバタ茶のお茶請けは、煮物やお漬物だということですから、次にお茶会で普洱茶を飲む時にはお漬物をお茶請けにしてみようかな、と思いました。

今回も、楽しい時間を過ごさせていただき、ありがとうございました。

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