6月は、先月訪問した台湾で購入したお茶によるお土産茶会でした。
台湾のお茶の単位は「斤」、1斤600g(中国大陸では1斤は500g)。最低でも150g 1/4斤での購入ですので、現在、大量の茶葉の在庫があります。台湾での試飲時には、どこでも茶葉たっぷりで淹れてくださいましたので、いつものお茶会に比較して茶葉たっぷりめで飲んでいただきました。
文山包種茶
坪林の生産者から購入したお茶です。お店で「一番高級な物をください」と言って試飲せずに150g購入しました。
ごく薄い水色ながら、華やかな香りがあります。生産者は「これは蘭香がある」と説明されていました。
蓋碗 130ml、湯温 熱湯 お茶8g 、硬度70程度のミネラルウォーター使用
玉山茶
台湾最高峰の山の名前を冠した烏龍茶ですが、産地の最高峰ではありません。
スコアは別日に開催のお茶勉強会の評価も含まれています。
お茶を飲みながら玉山の位置を台湾の地図で確認している時、参加者のIさんから「ニイタカヤマでしょ?」という発言がありましたがピンと来ませんでした。Iさんからもそれ以上の発言がなかったのでスルーしてしまいました。帰宅後気になって調べたところ、「ニイタカヤマノボレ」の「ニイタカヤマ」は台湾の玉山のことだと知りました。日本統治時代は日本の最高峰は富士山ではなく玉山=新高山だったということですね。
紫砂壺 130ml、湯温 熱湯 お茶8g 、硬度70程度のミネラルウォーター使用
凍頂烏龍茶 清香
焙煎のない迎香品種の凍頂烏龍茶です。
スコアは全体に控えめです。やはり青心烏龍よりも味が落ちるような気がします。好みの問題かもしれません。
紫砂壺 130ml、湯温 熱湯 お茶8g 、硬度70程度のミネラルウォーター使用
鉄観音茶王15年
陳茶と呼ばれる年代物の烏龍茶です。入手できる機会が少ないと思い、体験していただきました。
スコアは別日に開催のお茶勉強会の評価も含まれています。
温めた蓋碗の中に茶葉を入れて香りを確認すると、「黒酢」のようなコクのある酸っぱい香り。今回は「黒酢」だけでなく「鍋の取手部分が燃えた香り」という表現も出ました。主婦ならではの発言でしたね。今回は主婦の話題に花が咲きました。
味は麦茶、という意見がこの会でも出ました。焙煎が効いていると麦茶の風味に近づいてしまうのでしょうか。少し長めに置いて濃く淹れても全く渋みがでません。この会でも好き嫌いは分かれましたが、嫌いな人は少数派でした。
蓋碗 130ml、湯温 熱湯 洗茶 お茶8g 、硬度70程度のミネラルウォーター使用
お茶会のお茶請けは今回も参加者のOさんに作っていただきました。台湾茶に合わせて台湾カステラです。内側はプリンのようなしっとり感、上面の焦げた部分がカラメル風味で大変美味しかったです。ありがとうございました。
他に2種類の烏龍茶の茶葉をお持ち帰りいただきました。次回感想をお聞きしたいと思います。7月も楽しみです。