6月の勉強会は、先月訪問した台湾で購入したお茶によるお土産茶会でした。
はじめに有名な台湾茶のご紹介と聞香杯の使い方をご案内し、茶壷で淹れた玉山茶をお飲みいただきました。その後はお茶淹れ練習です。
玉山茶
台湾最高峰の山の名前を冠した烏龍茶ですが、産地の最高峰ではありません。もちろん高山茶のカテゴリーに入ります。
特筆すべきは香りの強さです。参加者6名全員が最高評価をつけてくださいました。コク、旨味もあり、余韻も長く感じられました。
紫砂壺 130ml、湯温 熱湯 お茶8g 、硬度70程度のミネラルウォーター使用
三峡碧螺春
参加者2名にお茶を淹れていただきました。
すっきりとした味わいの緑茶です。柔らかな華やかな香りと余韻は、日本の緑茶にはない特徴だと思います。
会では少し硬度のある水で淹れていただきましたが、愛知の水道水で淹れるとかなり渋みを感じました。水選びは重要ですね。
蓋碗 90ml、湯温 85℃ お茶3g 、硬度70程度のミネラルウォーター使用
阿里山高山金萱
参加者2名にお茶を淹れていただきました。
甘み、旨みを強く感じていただけたようです。金萱でよく言われる乳香というよりは蜜のような甘い香りでした。
蓋碗 90ml、湯温 熱湯 お茶5g 、硬度70程度のミネラルウォーター使用
鉄観音茶王15年
陳茶と呼ばれる年代物の烏龍茶。入手できる機会が少ないと思い、体験していただきました。
参加者1名にお茶を淹れていただきました。
温めた蓋碗の中に茶葉を入れて香りを確認すると、「黒酢」のようなコクのある酸っぱい香り。あっさりと短時間で淹れると、茶水の色は薄めで麦茶程度。そしてお茶の味も麦茶のようでした。酸味は全くありませんでした。
このお茶は好き嫌いが分かれたようですが、「好き」と言ってくださった方がいらしてホッとしました。陳茶はお値段が張りますので。
蓋碗 90ml、湯温 熱湯 洗茶 お茶5g 、硬度70程度のミネラルウォーター使用
勉強会の会費にはお茶菓子が含まれていないのですが、誰か彼かご持参くださいます。今回はこんなに贅沢になってしまいました。皆様どうぞご無理のないようにお願いいたします。
他に2種類の烏龍茶の茶葉をお持ち帰りいただきました。次回感想をお聞きしたいと思います。7月も楽しみです。