〜1月のお茶会振り返り & なごやかにお茶勉強会10〜
今月も先月に引き続き鳳凰単叢茶頭の5種類飲み比べ。茶頭とは荒茶（原料茶）から製品を選別するときに、除かれた枝や大きな葉を集めて仕上げたもので、生産者の方が自家用に飲むようなお茶です。高級なお茶のエッセンスを手頃に味わえるのがありがたい。
今回のラインナップは・・
鳳凰単叢茶頭 鴨屎香
産地は広東省潮州市、詳細な産地はわかりません。鴨屎香の名前の由来をいくつかご紹介しました。銀花香とも呼ばれます。十大香型ではないですが、メジャーな香りです。
今週もワイルドなお茶です。
きれいな黄金色です。
今回はどのお茶も水色が同じような感じでしたので以下省略します。
日進：蓋碗90ml、水温 熱湯、お茶6g、洗茶、硬度50程度の天然水
中村：蓋碗110ml、水温 熱湯、お茶8g 、洗茶、硬度50程度の天然水
お茶の評価方法は迷走中ですが・・
今回は、星1~5で評価いただきました。
★は人数です。
評価 1
評価 2
評価 3 ★
評価 4 ★★★★★
評価 5 ★★★★★★
平均 4.4
奥の方に柑橘を感じる爽やかな香りで余韻もありました。
鳳凰単叢茶頭 老叢桂花香
産地は広東省潮州市、詳細な産地は不明。老叢ですので、樹齢は50年以上でしょうか。桂花香は十大香型の一つ、キンモクセイです。
茎の部分が多いので、抽出時間は長めにしました。
日進：蓋碗90ml、水温 熱湯、お茶6g、洗茶、硬度50程度の天然水
中村：蓋碗110ml、水温 熱湯、お茶8g 、洗茶、硬度50程度の天然水
星1~5で評価、★は人数です。
評価 1
評価 2 ★
評価 3 ★★★★
評価 4 ★★★★★★★
評価 5
平均 3.5
酸味がある、青臭いといったご意見の反面、ほうじ茶っぽいという方も。香りは弱めでした。
鳳凰単叢茶頭 獅頭蜜蘭香
広東省潮州市烏崠村、標高の高いエリアである獅頭の蜜蘭香
かなり大きめの葉です。茎も太い。
日進：蓋碗90ml、水温 熱湯、お茶6g、洗茶、硬度50程度の天然水
中村：蓋碗110ml、水温 熱湯、お茶8g 、洗茶、硬度50程度の天然水
星1~5で評価、★は人数です。
評価 1
評価 2
評価 3 ★★★★
評価 4 ★★★★
評価 5 ★★★★
平均 4.0
蜜蘭香の華やかな香りがありました。
鳳凰単叢茶頭 凹富后
産地の詳細はわかりません。凹富后は品種名。托富后、塌富后などとも呼ばれます。さらに「富」の字は本来は「堀」という字であったとか、「后」は中国語で後ろという意味なので日本のお店では「後」という字を使っているとか、お茶の名前が全く統一されておらず、買う側としては混乱してしまいます。香型は黄枝香に属します。
細めの茎、葉も少し小さいようです。
日進：蓋碗90ml、水温 熱湯、お茶6g、洗茶、硬度50程度の天然水
中村：蓋碗110ml、水温 熱湯、お茶8g 、洗茶、硬度50程度の天然水
星1~5で評価、★は人数です。
評価 1 ★
評価 2 ★★★★★
評価 3 ★★★
評価 4 ★★★
評価 5
平均 2.7
香りは海藻、金属的 等のご意見。香料のようなケミカルさを感じました。強くない香りが、遠くからやさしくやってきて、さっと消えてしまうような感じでした。評価は厳しめでしたね。
鳳凰単叢茶頭 海底撈針
海底撈針は品種名です。中国の成語のひとつだそうです。産地の詳細は不明です。香型は黄枝香に属します。
葉が少なく茎が多いので、抽出時間は少し長くとりました。
日進：蓋碗90ml、水温 熱湯、お茶6g、洗茶、硬度50程度の天然水
中村：蓋碗110ml、水温 熱湯、お茶8g 、洗茶、硬度50程度の天然水
星1~5で評価、★は人数です。
評価 1
評価 2 ★★★
評価 3 ★★★★
評価 4 ★★★★★
評価 5
平均 3.2
野菜っぽい香り。セロリというご意見に一部の人は納得しました。余韻はほとんど感じませんでした。
お茶請けの写真は撮り忘れました。（今月は全般に写真が少ないですね）
日進会場では阿闍梨餅と差し入れでマカオの杏仁餅（アーモンドクッキー）
中村会場では、なつかしのマコロンと参加者からの差し入れが大量でした。マコロンは名古屋のローカルなおやつですが、味が主張しすぎずお茶を邪魔しないと思います。
先月と今月で単叢を10種類飲んで、香型の傾向を把握していただけたと思います。やはり蜜蘭香、鴨屎香の香りは強くわかりやすく、他の香りは控えめなものが多かったです。香りが控えめでも余韻の強いもの、などを探しながらいろいろな単叢を試していきたいと思います。
最後に、この冬一番の寒波の中、中村会場で新規加入してくださる方がいらっしゃいました！一瞬、寒さが吹き飛びました。これからよろしくお願いいたします。
来月は福建省武夷山の紅茶を飲みましょう。ご参加お待ちしてます！
tea circle 叶香 