ほっこり茶作り体験会 紅茶編

9月30日、お茶作り体験会へ行ってきました。

場所は、奈良県の東吉野村。春にも緑茶作り体験に行きました。
その時の様子はこちら

今回は紅茶と聞き、再度参加しました。機械化された紅茶作りは見たことがあります。でも今回は手作りですから、自宅でも作れるようになるかも。

会場は今回も「Rebe東吉野」。古民家を利用して宿泊や交流の場所として運営されています。駐車場からてくてく細い坂道を登って行きます。

快晴、そして暑い!

今回もお茶農家の服部さんに教えていただきます。

最初に紅茶の製造工程をチェック。

流れを確認したら茶摘みに向かいます。

会場に隣接する休耕地に生えている在来種のチャノキ。春に伺った時に比べ雑草も増えていて、よりワイルド感が増していました。チャノキは開花しているもの、結実しているものもありました。でも新芽は少ないな・・

前回、こちらのチャノキの樹齢は70年以上と聞きました。

摘んでいるときに服部さんが見せてくれたウンカ芽。

30分ほど作業しましたが、お茶はほんの少ししか摘めませんでした。でもこの後、24時間寝かせる必要があるので、どちらにしても摘んだ茶葉では次の工程には進めません。

ということで、すでに寝かせたものを準備してくださってました。

日向で20分ほど、日陰で22時間ほど置いてしんなりさせたものです。品種は「やぶきた」。青臭いのですが、遠くに少しだけ甘い香りがあります。

これを綿の袋に入れて揉みます。

最初は袋をつかむように、やがて机や床に押し付けるようにして揉みます。技術は関係なく、とにかく力一杯揉むようにとのご指示。強くつぶすように交代で10分くらい揉みます。なかなかの力仕事。

揉んだ後の茶葉。甘い香りが強くなっていましたが、まだ青臭さもありました。

揉捻の様子を動画で撮ったのですが、このブログは無料プランで制作しているので動画はアップできないそうです。残念・・

この後、日陰で3時間ほど置いて発酵させます。こちらも発酵済みのものを予め準備してくださってました。

これを乾燥させていきます。

服部さんのやり方は、最初に高温でごく短時間加熱し、その後低温で乾燥させていきます。最初の高温加熱で、青臭い香りを飛ばすことができるそうです。自宅では低温に設定できるオーブンの使用がおすすめとのこと。参加者の中にはドライフルーツなどを作るフードドライヤーを所有している方がおられ、それを使うのも良いとのこと。

90℃で30秒〜1分、その後45℃〜60℃で焦がさないように様子を見ながら。所要時間は5〜8時間くらいだそうです。

中国で聞いた「観茶做茶」という言葉を思い出しました。「観茶做茶」とは、茶葉の様子を見ながらお茶を作る、決まった作り方は無い、という意味と理解しています。

乾燥も時間がかかるため、予め出来上がったもの、つまり服部さんの販売用のお茶を試飲させていただきます。服部さんのお茶は中国茶並みに高価なので試飲させていただけるのはうれしい!

紅茶、白っぽく見えるのは芽の部分。芽がたくさん使われているのがわかります。蓋碗で淹れてもらいました。

水色はこんな感じ。中国紅茶のように渋味のない紅茶です。

続いて白茶のご紹介。

これも「やぶきた」だそうです。

製造方法は、茶摘み、48時間寝かせる、揉捻なし、乾燥。

白茶の良し悪しはチャノキの品質に左右されるので、技術は関係ないとのこと。

水色はより薄い。かなり緑色の残った茶葉でしたが、青臭さは全くありませんでした。

続いて烏龍茶。

発酵深め、国産烏龍茶には珍しく茶葉が丸まっています。ちなみにこれは試飲用で、販売用より丸めが甘いそうです。

水色はこんな感じ。焙煎していないのですっきり飲みやすかった。服部さんは、「やぶきた」は軽発酵ではなく、重めの発酵が向いていると考えているそうです。

紅茶と白茶を買いましたので、近々お茶会でお出ししようと思います。

蓋碗も販売されていました。1個800円だそうです。安いですが、形も大きさも悪くなさそうです。ですが「うちにはたくさんあるし・・」と思って見送りました。欲しい人がいれば、共同購入を募ろうかな。

今回は少人数でしたので、のんびりした雰囲気の中で体験会は終了しました。

会場Rebeの前を流れる川を挟んで向かい側にある、「よしの庵」という蕎麦屋さんでランチを食べました。前回は予約できなかったので、今回は早めに予約を入れました。ミシュランガイド掲載店だそうです。どうりで駐車場には県外ナンバーの車が並んでいるわけだ。

変わりご飯セット

お茶はそば茶でした。

よしの庵も美味しいし、近くに温泉もあるようだし、また行きたいと思わせる東吉野村でした。桜の頃に行ってみたいけど、スギ花粉が強烈なのかしら。

ところで、12月2日・3日に岐阜で実施される「地紅茶サミット」に服部さんも出店されるそうです。

ぎふ地紅茶サミット2023

服部さんの他にも有名な紅茶の作り手さんが集合されます。私も行くつもりですのでよかったらご一緒に!

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