5月のお茶会振り返り

今回は八宝茶と烏龍茶3種をお飲みいただきました。八宝茶はご自分で好みの材料をブレンドしていただきました。烏龍茶は「なごやかにお茶勉強会3」の茶譜と同様です。

実はこの八宝茶、4月に予定していた野点の会で振る舞おうと思っていたのですが、雨天中止になりました。そのために準備していた材料に、台湾で買ってきたドライフルーツを追加してバージョンアップさせ、飲んでいただきました。

いくつかの材料は残っていますので、飲んでみたい方は、リクエストしてください。

八宝茶

お茶が貴重な地域で発達した、ドライフルーツや花を入れた茶外茶です。八宝といっても必ずしも8種類の材料を揃えなければならないわけではありません。そこは八宝菜と同じです。薬膳茶のひとつとされますが、気軽に飲んでみました。

今回使用した材料

紅なつめ 「1日3個食べれば歳を取らない」とされ、楊貴妃も好んで食べたと言われます。中に尖ったタネがあるので注意しましょう

黒なつめ 台北で購入しました。紅なつめを蒸して乾燥させたものです。燻製くさい風味があります。大人の味のなつめです。

クコ スーパーフードとも言われるゴジベリー。こちらも台北で購入したものです。大きな袋に入っていましたので入れ放題です。

龍眼肉 龍眼というライチに似た果物の皮をむいて、果肉を乾燥させたものです。皮をむいていない状態のものも販売されています。その場合は肉の字はつきません。

桂花 キンモクセイの花を乾燥させたものです。乾燥していてもキンモクセイの香りは十分にあります。

玫瑰花 日本語でふりがなをつけると「マイカイカ」。バラ科の花の蕾を乾燥させたものです。バラの優雅な香りがあります。

他に

白きくらげ コラーゲン、多糖類を多く含んでいます。味は無味。

陳皮 みかんの皮を乾燥させたもの。10年ものの高級品を使いました。

馬告 柑橘系の香りをもつ胡椒で、胡椒の辛さは感じられません。

紅心グアバ 果肉の赤いグアバを乾燥させたものです。

をご準備しました。

それぞれに中国で謳われる効能はありますが、薬ではないのでここではご紹介しません。

参加の皆さんは材料の香りなどから判断して組み合わせました。台湾烏龍茶を3〜4粒と、氷砂糖をひとかけら加えたりしました。

桂花たっぷりで華やか〜

黒なつめでぐっと大人っぽく。

白きくらげ多め。コラーゲンたっぷり。

お湯を足し、材料も追加して何煎か飲みました。なつめや龍眼、白きくらげ、クコは適度にふやかされて美味しく食べやすくなっていました。

体が芯からぽっかぽかになりました。梅雨寒や冷房病の予防に良いですね。今回は菊花はご用意していませんでしたが、入れるとかわいい雰囲気になりますので、次に機会があれば取り入れたいと思います(菊花は体を冷やすと言われますが)。

以下、八宝茶以外に飲んだお茶です。お茶の説明は前回のブログをご参照ください。

漳平水仙 炭焙煎

塊のまま淹れました。前回の評価に追加して平均値を出しました。全体にスコアは下がりました。お茶の説明はこちら

蓋碗 130ml、洗茶、湯温 熱湯 お茶10g 、硬度70程度のミネラルウォーター使用

鳳凰単叢 玉蘭香

前回の評価に追加して平均値を出しました。「苦味・渋み」のスコアが下がって、「甘み・旨味」のスコアが少し上がりました。

前回、2煎目から渋み・苦味が強くなったので、今回は2煎目の湯温を少し下げてみました。その成果でしょうか。お茶の説明はこちら

蓋碗 130ml、洗茶あり 湯温 熱湯 お茶8g 、硬度70程度のミネラルウォーター使用

奇蘭

前回と順番を変更して最後に飲みました。前回の評価に追加して平均値を出しました。こちらも全体にスコアは下がり、「苦味・渋み」も下がってます。お茶の説明はこちら

蓋碗 130ml、湯温 熱湯 お茶8g 、硬度70程度のミネラルウォーター使用

実施時は会場に爽やかな風が吹き込み、お茶会日和でした。こういう時のお茶会はしみじみストレスフリーだと感じます。

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