なごやかに中国茶教室3

名古屋市の生涯学習の仕組みのひとつである「なごやか市民教室」の講師を務めさせていただきました。

最終回は台湾の紅茶と烏龍茶を試飲していただきました。最終回は早めに終了する必要があり、試飲していただくお茶は前回よりひとつ少なくなりました。その代わりコンテストで入賞した東方美人をお飲みいただきました。

試飲していただいたのは、紅玉紅茶、梨山高山茶、東方美人です

紅玉紅茶

台湾の茶業改良所で育種された台茶18号が紅玉です。強く捻られた形状。アッサム種です。

真っ黒で、ゴールデンチップは見当たりません。

透明感のある茶水。ゴールデンリング、写真では確認しにくいでしょうか。

皆様の感想です。紅茶独特の渋みはそれほど強くありません。紅玉はメンソールとかシナモンの香りといいますが、そういう香りはありませんでしたね。今回はティーポットで淹れさせていただきましたが、蓋碗で何煎かに分けていただくと違う印象を持たれるかもしれません。

梨山高山茶

梨山茶区の高山茶。2022年の春茶です。概ね標高1000m以上で産出されるお茶を高山茶と呼びますが、こちらは標高1900mとのこと

しっかりとした球形です。

もりもりに膨らんだ葉底(茶殻)に驚かれた方もいらっしゃいました。高山茶は、やはり余韻が強く、安定感のある美味しさでした。ご参加の皆様にも気に入っていただけたようです。茶水の写真がなくてすみません・・

東方美人

苗栗産の東方美人です。東方美人は五色茶とも呼ばれまして、お茶にいくつか色が混じっております。

烏龍茶ではありますが、一芯二葉で摘まれており発酵度はかなり高め。ウンカの食害に遭った茶葉で作られていますので、独特の甘い香り(蜜香)があります。

写真は以前のものですが同じお茶です。特に1煎目は水色が淡い。最近はこういう水色のものが増えているようです。何煎も入れているうちにだんだん紅茶のような水色になっていきます。ただ時間の関係で、今回は2煎しかお淹れできませんでした。もったいなかった!

淹れているうちから、蜜のような甘い香りが立ち上りました。飲んでも甘みが強く、渋みは少ないと感じていただけたようです。コンテスト茶は値段と品質のバランスが悪い、という意見もあります。しかし一定の評価を受けたお茶を飲むことで、そのお茶の標準的な味がわかると思うので、予算が許せば時には使用していきたいと思います。

他に持ち帰り用で、少しだけ焙煎を施した四季春茶をお渡ししました。ぜひ、熱湯を使用し、茶葉が開いてくるまで待ってからお飲みください。

これにて3回の教室は終了。お陰様で安全に実施できました。新たにたくさんの方とお会いし、お話する機会をいただけたことに感謝いたします。

また、一部の方とは、引き続きお付き合いしていただけることになりました。月一回のペースで同じ会場で勉強会を実施します。「やっぱり参加したい」という方は電話でもメールでも結構ですのでご連絡ください。2〜3回勉強会を実施した後は、お茶会形式で楽しんでいきましょう!

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