茶摘み体験

八十八夜の翌日、5月3日に茶摘み体験会に行ってきました。

新芽

愛知県西尾市は抹茶製造の盛んな場所です。今回は西尾市観光協会主催、茶摘みだけでなく、抹茶工場見学と新茶の試飲もある体験会でした。

参加日によって実施するお店が異なりますが、この日は葵製茶さんに集合。集合時間より早すぎる到着で、開店準備の店員さんにご迷惑かけたかも。

葵製茶店舗

受付を済ませたら、お店のすぐ近くの茶畑でお茶の栽培方法や、茶摘みのやり方などの説明を受けます。

日光を遮る棚式覆い下栽培は、テアニンがカテキンに変化することを抑えるので、渋みが少なくてうまみのあるお茶ができると説明がありました。

その後店舗に戻って、グリーンティー、お抹茶、新茶をいただきながら、茶席の作法も簡単にレクチャーしていただきました。

続いて抹茶の製造工場を見学。

抹茶の原料

お茶は碾茶(てん茶)として加工され、抹茶になるまで巨大な冷蔵庫に保管されます。

碾茶とは揉まずに乾燥させ、茎や葉脈を取り除いたもので、それを石臼で挽いて抹茶ができます。ちなみに取り除いた茎の部分は碾骨というのだそうです。石臼で挽く工程は機械化されていますが、この日は工場がお休みで稼働していませんでした。

石臼

昔ながらの石臼が展示されています。岡崎の御影石で作られていて、職人による定期的な目立てが必要だそうです。ハンドルの部分は樫。使っているうちに緩んでこないよう硬さが求められます。

実際に挽いてみるとなかなかの重量感です。石臼で挽いたものはお茶の粒子が角ばってできあがるそうです。一方、粉砕機で挽くと粒子が丸くなります。

角ばった粒子が舌を刺激し、その刺激を風味として感じるのだそうです。だから石臼で挽かないと飲用の抹茶にならないとのこと。科学的な説明で説得力があります。

葵製茶の店長さん、マスクを着用していてもしっかり聞こえる大きな声で、専門的なことを楽しく説明して下さいます。ご本人は、「今日は喉の調子が悪い」とおっしゃっていましたが、「十分ですよ〜」と他の方と声を揃えて返してしまいました。

その後、稲荷山茶園公園近くのお茶畑に入れてもらい、茶摘みをしました。農林水産大臣賞受賞の抹茶を生産したお茶畑だそうですが、そんなところに素人が入っていいのでしょうか。品種はやぶきたです。

寒冷紗の茶園

寒冷紗の下なので、日焼けも気にならず風も遮ってくれます。適度な高さに育っているので腰をかがめる必要もなく、快適な茶摘みです。

摘み方はこき摘み。茎を指で挟んで下から上にしごきとります。新芽は全て摘むように言われましたが、私は勝手に一芯二葉で摘みました。無駄にしてすみません。

摘んだお茶は配られたビニール袋に入れて持ち帰ります。お茶の利用方法については、配布資料を参考に料理に使ったり、お茶にしたり。私はお茶にしましたが天ぷらがオススメだそうです。

最後に茶摘み娘の衣装で茶友の面々と記念写真を撮りたかったのですが、コスプレを固辞されたので、1人で。。ちなみに衣装は清潔に手入れされていました。

体験後は葵製茶さんに戻って新茶や抹茶を購入。帰宅する前にもう一つの西尾名物、一色うなぎを堪能しました。でも、ここで出されたお茶に対してはどうしても厳しい評価をしてしまいますね。

楽しい1日でした。ご一緒してくださった方々、準備してくださった皆様にお礼を申し上げます。

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