12、1月 お茶会ふり返り

年末年始のイメージもある「紅」をテーマに年をまたいで実施した「くれないのお茶会」。実は最近購入したお茶の名前の中に「紅」の文字が入っていたものが多かったので、それをまとめて飲みました。もちろん紅茶ばかりではありません。

左より紅水烏龍茶、野生紅、東方紅

それぞれの味わいは大きく異なりました。

紅水烏龍茶

台湾烏龍茶です。産地は梨山と聞いて購入しました。梨山といえば高山茶ですので、緑茶に近い水色の清香タイプしか思い浮かびませんが、こちらは発酵度を高めた、昔の凍頂烏龍茶のようなお茶です。少し蜜香もあります。梨山みたいに標高の高いところでもウンカはいるんですね。

水色もかなり赤いです。

紅茶と烏龍茶の中間のような味わいと香りです。

シナモンの苦手な方は「少しシナモン臭がする」と言われましたが、他の方にわかりませんでした。東方美人がお嫌いな方には合わないようですが、そこまで甘くなく、なかなか美味しい烏龍茶だと思いました。

このお茶の「紅」はもちろん水色が赤いことを意味します。

蓋碗130ml、湯温熱湯 お茶7g 、硬度70程度のミネラルウォーター使用

野生紅

雲南省鳳慶県の紅茶で、自然の森の中に自生する茶樹から作られているそうです。樹齢は少なくとも200年以上、ということですので古樹茶といえます。鳳慶県は滇紅(てんこう 雲南省の紅茶)の一大産地です。

4煎目の写真でスミマセン。1煎目はゴールデンリングが出ていました。

甘さがすごい!プラムとかプルーンのような香りと甘さでした。そして煎が効きすぎて止めどころがわかりません。

このお茶の「紅」はそのまま紅茶の意味です。

蓋碗130ml、湯温85度 お茶7g 、硬度70程度のミネラルウォーター使用

東方紅

鳳凰単叢宋種のひとつ。香型は黄梔香(クチナシ)です。 1958年に毛沢東に献上されたことでこの名前がついたとされています。

宋種とは、南宋末期、最後の皇帝が飲んだとか、茶葉を噛んだとか言われる茶樹を挿し木で栽培し、現在に至る品種です。

今回のお茶の中では最も薄い水色です。

香りが鋭く香水のようでした。

鳳凰単叢は渋み、苦味が強いので、お湯を入れたら数秒で出すようにしました。それでも3煎目からは渋みが強くなってきました。

このお茶の「紅」は中国の赤い国旗が表す「共産主義」とか「革命」の意味でしょうか。「東方」は「東方見聞録」と同様、ヨーロッパから見て東方にあるアジアのことですね。

とても綺麗で柔らかい葉底(茶殻)でした。

蓋碗110ml、熱湯 お茶7g 、洗茶1回、硬度70程度のミネラルウォーター使用

お茶を楽しむときに、「何々の香り」などと例えることが多いのですが、その「何々」がわからないと感想が共有できません。今回だとプルーンの香り、と言われてもプルーンを食べないからわからない。

私も銀花香はスイカズラの香り、と言われてもスイカズラってどんな香り?というのが正直なところです。

お茶に楽しむ上で、いろいろな花、果物、スパイス、香木などにアンテナを張っておくことも必要だな、と感じました。

1月は都合により1回だけの実施ですが、この会としてはたくさんの方に出席していただき、縁起の良い年明けとなりました。今年も健康で、色々なお茶を皆さまと楽しめたらと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

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