9、10月 お茶会ふり返り

9月、10月は雲南省産の白茶と紅茶を飲みました。暑い時期に企画した白茶のお茶会ですが、最終の回はすでに10月中旬。でもその日の最高気温は29度でした。夏みたい。

左上より 古樹滇紅2種類

左下より 雲白毫、月光白

左上の黒っぽい古樹紅茶は比較のためにお見せしたものです。

白茶は摘み取ってから自然に酸化発酵させ、乾燥させただけのお茶です。福建省の福鼎県や政和県の白茶が有名ですが、近年は雲南省の白茶も人気があります。福建省の白茶は時間を経て熟成されたものが美味しいとされ、「一年茶、三年薬、七年宝」と言われますが、まだ若い雲南省の白茶は気に入っていただけたでしょうか。

雲白毫

2021年摘採の白茶です。産地は普洱市思茅。
福建省の白茶で言えば、新芽および一芯一葉で作られた「白毫銀針」に相当するお茶ですが、大きな芽!

甘み・うまみが突出していまして、渋み・苦味がありません。香りは、柑橘類、芋という声がありました。紅茶みたい、ハーブティみたいという感想をいただきました。葉底(茶殻)は大きなジュンサイみたいです。

蓋碗110ml、湯温90℃ お茶4g 、硬度30程度のミネラルウォーター使用

月光白

こちらも2021年摘採、産地は普洱市思茅。一芯一葉あるいは一芯二葉に少量の三葉が許容されています。摘採した後、夜間に外で萎凋させるので、月が育てるお茶ということで月光白と呼ばれます。雲白毫より葉っぱの部分が多いので茶水の色も濃い目です。

雲白毫と同じく、渋み、苦味は全くありませんでした。雲白毫より、香りや余韻を強く感じます。これは葉が多いことから生じるものなのでしょう。香りはやはり、柑橘類や芋の香りでした。

蓋碗110ml、熱湯 お茶4g 、硬度30程度のミネラルウォーター使用

古樹滇紅

樹齢300年以上の茶樹から作られた雲南紅茶です。「滇」の字は雲南省を表します。茶葉はゴールデンチップが混ざっています。やはり葉っぱは大きい。そして甘さだけが際立つよくある滇紅の評価とは異なりました。

このお茶は甘みだけではなく、こっくりとしたコクも感じました。カカオやチョコレートのような香りがあり、余韻が強く飲みごたえがありました。それほど暑い環境で飲んでいるわけではないのですが、滇紅を飲むと汗ばんできました。しっかりと体を温めてくれますね。

蓋碗110ml、湯温95℃ お茶5g 、硬度30程度のミネラルウォーター使用

10月から11月にかけては、お茶のイベントがいくつか開催され慌ただしい時期です。参加したイベントについては紹介したいと思います。知らないお茶との出会いがあると嬉しいです。

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