2月も終盤というのに、すごく寒かった!参加してくださった皆様、寒い中ありがとうございました。
2月は国産烏龍茶。1回分ずつセット販売されていたものを、3回に分けて飲み比べました。「萎凋茶」とか「香り茶」とか呼び方もいろいろあるようですが、殺青前に発酵させるという工程から考えるとやはり「烏龍茶」です。
微発酵で台湾の包種茶に近いものが多く,1煎目から熱湯で淹れると渋いので、お湯の温度は少し控えめにしました。ご希望の方には蓋碗を使用してお茶を淹れていただきました。
富士宮烏龍茶(さやまかおり)
五ヶ瀬烏龍茶(みなみさやか)
本山烏龍茶(春巡)
猿島烏龍茶(青心烏龍)
狭山烏龍茶(むさしかおり)
本山烏龍茶(印雑実生)手摘み
狭山烏龍茶(ゆめわかば)手摘み
諸子沢焙煎烏龍茶瑠璃(かなやみどり)
富士宮烏龍茶(さやまかおり)
静岡県富士宮市産
軽萎凋とされていますが、烏龍茶らしい味わいを感じました。香りは花を思わせます。
蓋碗110ml、水温90度(3煎目のみ熱湯)お茶4g (5g使ってもよかった)
1煎目30秒、2煎目30秒、3煎目40秒
五ヶ瀬烏龍茶(みなみさやか)
宮崎県五ヶ瀬町産(産地の標高は600~700mだそうです)
余韻が長く続きます。後味が南国フルーツ!
蓋碗110ml、水温90度(3煎目のみ熱湯)お茶5g
1煎目30秒、2煎目30秒、3煎目40秒
本山烏龍茶(春巡)
静岡市産
優しい花の香りですっきりしたおいしさでした、桜葉のような香りもありました。
蓋碗110ml、水温90度(3煎目のみ熱湯)お茶5g
1煎目30秒、2煎目20秒、3煎目40秒
猿島烏龍茶(青心烏龍 枝無し)
品種が青心烏龍だからなのか、台湾烏龍茶に近い味わい。爽やかでグリニッシュな香り。ミネラル感も少しありました。
蓋碗110ml、水温90度(3煎目のみ熱湯)お茶3g
1煎目30秒、2煎目20秒、3煎目40秒
狭山烏龍茶(むさしかおり)
埼玉県日高市産
クッキーのような香ばしい香りと甘みのあるお茶でした。
蓋碗110ml、水温90度(2~3煎目 熱湯)お茶5g
1煎目30秒、2煎目20秒、3煎目40秒
本山烏龍茶(印雑実生)手摘み
静岡市産
マスカットの香りにうっとり。
茶海の残り香を皆でクンクンしました。クンクンが止まらない。
蓋碗110ml、水温90度(3煎目 95度)お茶5g
1煎目30秒、2煎目20秒、3煎目30秒
狭山烏龍茶(ゆめわかば)手摘み
埼玉県日高市産
クリーミーな花香。渋みは少なく濃厚な味わいでした。
手摘みとのことですが、葉底(茶殻)は一般的にいう手摘みのものとは違う感じでした。
<3月2日 追記>葉が切れていた部分が多くあり、生産者様にお尋ねしたところ、手摘みなので葉切れはないが、その後の揺青工程(発酵工程のひとつ)とパッキング時の減圧処理で発生したものと考えられる、とのことでした。
蓋碗110ml、水温90度(3煎目 95度)お茶5g
1煎目30秒、2煎目10秒、3煎目20秒
諸子沢焙煎烏龍茶瑠璃(かなやみどり)
今回、唯一の焙煎茶。でも茶葉はきれいな緑色です。
2煎目からカカオの香りを感じました。
蓋碗110ml、水温90度(2~3煎目 熱湯)お茶5g
1煎目30秒、2煎目20秒、3煎目40秒
日本のお茶は、機械摘みのためコスパが良く、また輸入品でないので関税がかからないというメリットもあります。個人的にはより発酵度の高い国産烏龍茶も出てくれるとうれしいです。
ところで、今回蓋碗を初めて使った方がいらっしゃいました。
持ち方を説明した時は「指がつる」「筋肉痛になりそう」とおっしゃっていました。でも練習用の蓋碗を近くに置いておいたら、合間に自主練されていたそうで、お茶を淹れる際にはすっかり習得されていました。
また久しぶりに蓋碗を使った方からは、「急須より茶殻の始末が楽だから購入したい」という声も。身近に感じていただけたようです。
感染症が収まらない中、マスクして、換気して、消毒して。それでも人との交流やお茶を楽しめることは本当にありがたいことです。平和は決して当たり前ではないと思わされる昨今、アフターコロナを待つだけでなく、今この時もできるだけ大切にしたいと思います。
ウクライナに祈りを。